(埼玉県)焼却灰の引取先決定も非公表

首都圏各地で放射性物質を含むごみの焼却灰が処分できなくなっている問題で、埼玉県東部の自治体でつくる東埼玉資源環境組合は、12月、新たな受け入れ先が決まり、焼却灰の搬出を再開しました。しかし、混乱を避けるために受け入れ先は公表できないとしています。

埼玉県越谷市など6つの市と町でつくる東埼玉資源環境組合は、ことし7月以降、住民の反対で秋田県にある業者の最終処分場にごみの焼却灰を搬出できなくなりました。このため組合の施設内で焼却灰を保管するしかなく、1月末にはスペースがいっぱいになる恐れがありましたが、このほど新たな処分場が決まり、26日から搬出を再開しました。しかし組合では混乱を避けるために処分場の名前や場所は公表できないとしているほか、この処分場が受け入れるのは今後、新たに発生する焼却灰の一部だけで、別の処分場が確保できなければ来年4月には再びいっぱいになる恐れがあるということです。東埼玉資源環境組合は「焼却灰の受け入れ先が決まり安心しました。残りの受け入れ先についても最大限努力して探したい」と話しています。

NHK ONLINE
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