放射性物質:汚染焼却灰 保管場所に手賀沼終末処理場提案

 千葉県北西部の清掃工場焼却灰が東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質に汚染され、国の埋め立て基準濃度を超えて処分できない問題で、県が一時保管場所として我孫子印西市境の手賀沼終末処理場を提案したことが分かった。

 この問題で具体的な候補地が明らかになったのは初めて。実現すれば、焼却灰の保管場所不足によるごみ焼却作業休止の事態は避けられるが、両市は「住民理解を得られない」として県に再協議を申し入れた。

 年末年始のごみの増加で灰の量も増えるため、柏市の場合、年明けに2清掃工場のうち1カ所の運転休止に追い込まれている。

 県は県有地の中で候補地を探し、すでに8000ベクレルを超える下水汚泥を保管している同処理場ならば影響が小さいと判断したとみられる。【早川健人】

毎日新聞 2011年12月22日 15時00分(最終更新 12月22日 15時06分)http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111222k0000e040192000c.html