がれき受け入れ方針に批判相次ぐ 神奈川県

 神奈川県の黒岩祐治知事は21日、県庁で開いた県民との「対話の広場」で、東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)を受け入れる方針に対する質問や意見を急遽(きゅうきょ)受けた。この日のテーマは観光だったが、20日の県議会本会議での受け入れの意向表明後に参加希望者が約10人増えたためで、計105人が集まった。

 参加者から「外国人観光客が減る」「震災がれきの拡散を止めるべきだ」といった批判が出た。これに対し、黒岩知事は「汚染されていないことをきちんと説明したい」「地元の理解を得るために徹底的にお願いする」などと答えた。

 県によると、21日午前11時ごろまでに、県民からの電話やメールによる意見約70件が県に寄せられた。ほとんどが批判で、「子供の被曝(ひばく)が心配だ」「健康被害が生じたらどうするのか」など放射能の影響を危惧するものが多かったという。

 一方、黒岩知事ががれきの焼却灰を埋め立てたいとしている県の最終処分場がある横須賀市の担当部署には同日、市民から「受け入れは決まったのか」など問い合わせ5、6件があった。

2011.12.21 22:00 msn産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111221/kng11122122010002-n1.htm