10万ベクレル超焼却灰、埋め立て可へ

 放射性物質に汚染された廃棄物の焼却灰から高い濃度の放射性物質が検出されている問題で、環境省は1キロあたり10万ベクレルを超える焼却灰についても埋め立てを認める方針を決めました。

 放射性物質に汚染された廃棄物をめぐっては、福島県や東京都など各地の廃棄物処理施設で、廃棄物を燃やしたあとの灰から高い濃度の放射性セシウムが検出されています。

 こうした焼却灰の処分方法をめぐり、環境省は1キロあたり10万ベクレルを超えるものについては、雨水などが流れ込まないようにコンクリート製の仕切りを設けた処分場で埋め立てを認める方針を示しました。10万ベクレル以下の場合は焼却灰をセメントで固めた上で、埋め立てを認める方針をすでに決めています。

 また、上下水汚泥の焼却灰については、放射性物質が溶け出す可能性が低いとして10万ベクレル以下の場合はシートなどで覆った上で、そのまま埋めてもよいという方針を示しています。

 このほか、放射性物質に汚染された稲わらについては国で試験的に焼却実験を行い、処分方法を決めることにしています。

TBS News(03日09:41)
http://news.tbs.co.jp/sp/20111202/newseye/tbs_newseye4892561.html