汚泥搬入中止へ署名活動

君津市民ら「セシウム混入」

 君津市怒田と富津市高溝にある、民間業者が運営する産業廃棄物最終処分場2か所に持ち込まれる汚泥に、放射性物質が混ざっているとして、君津市民らの「放射性物質から生命を守る市民の会」が、搬入中止を求める署名活動を始めた。富津市新富の一般廃棄物処理場に持ち込まれる焼却灰についても不安視している。

 同会は19日、木更津市内で記者会見した。同会は、水道用水を取水する小櫃川上流にある君津市の最終処分場に、船橋市野田市大網白里町などから最大5500ベクレルの放射性セシウムが含まれた汚泥が運びこまれていると指摘。搬入の中止を求める陳情を森田知事に行うため署名活動をしているとした。

 署名は約500人分が集まり、来月8日までに小櫃川流域の君津市や木更津など5市で約3万5000人分の署名を目標にしており、署名とともに知事に搬入中止を求めるという。

 8000ベクレル以下の汚泥については、国の原子力災害対策本部が6月、防水などの対策を講じた上で管理型処分場への埋め立てを認めている。最終処分場はいずれも管理型。君津市内の処分場は「汚泥はいずれも検査し、8000ベクレル以上の汚泥は搬入していない。放流水の放射線量も測っているが、セシウムは不検出」としている。

(2011年10月20日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20111020-OYT8T00101.htm