【千葉】柏のセシウム焼却灰、密閉し保管へ

 千葉県柏市の秋山浩保市長は20日、同市布施の市最終処分場に埋め立てられた国の暫定基準値(1キロあたり8000ベクレル)を超えた放射性セシウムが検出された焼却灰について、10月中に密閉措置をして、同処分場内に一時保管する方針を示した。市議会の本会議で明らかにした。

 市廃棄物政策課によると、焼却灰は市内の2か所のごみ清掃工場から集められたもので、6月中旬までに埋め立てた約25トンの溶融飛灰固化物などが対象。6月下旬、同工場とともに同処分場の焼却灰からも、1キロあたり3万〜5万ベクレルの放射性セシウムが検出され、埋め立てを中断した。

 周辺住民は、既に埋め立てた灰の搬出や密閉措置を要望。このため、市は専門業者に委託し、同処分場内に一時保管場所を設け、焼却灰を掘り返してドラム缶に入れ、遮水シートで覆った上に、土をかぶせて保管する。作業中は周囲をテントで覆って灰などが飛散しないよう配慮し、灰を取り除いた場所も除染を行うという。
(2011年9月21日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/surprise/20110921-OYT8T00429.htm