放射線量を色で可視化する持ち運び型ガンマカメラ 東芝が開発

 東芝(6502)は、放射線量の高低を色の変化で表示して一目で分かるようにした持ち運び可能な「ポータブルガンマカメラ」を開発したと発表した。重さは9.8キログラムと従来機種に比べ約50%軽量化。独自技術で感度や性能を30倍以上向上させた。

 放射線センサーで測定したガンマ線と、ビデオカメラで撮影した映像を信号処理装置で重ね合わせ、放射線の量を色の違いで表示する。線量が高いほど赤く表示し、低くなるにつれ黄、緑、青と変わる。短時間で広範囲を計測できるため「ホットスポット」の特定が容易になり、感度などが高いため低線量の「ホットスポット」も見つけやすくなるという。

 今後は12月中に福島市と共同で実証実験を始め、2012年1〜2月から中央官庁や地方自治体などに対し、有料計測サービスの提案を開始する予定。有料計測サービスは、1日50万円程度を想定する。同社は「自治体などから要望があれば販売も検討していく」(広報室)としている。〔日経QUICKニュース〕

2011/12/13 12:08 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C9381949EE3E1E2E5E38DE3E1E3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE2E2E2E2E2E2