東日本大震災:焼却灰、首都圏へ返還 DOWAが県などに計画書 /秋田

 ◇来月3日から

 首都圏から放射性物質が含まれたごみの焼却灰が大館市小坂町の処理施設などに運び込まれた問題で、DOWAエコシステム(東京都)は21日、大館市のエコシステム秋田と小坂町小坂精錬内に保管している焼却灰を、来月3〜5日に排出元の6県11カ所の処理場に返還すると発表、県と両市町に計画書を提出した。
 同社によると焼却灰は現在、小坂精錬でコンテナ24本計228・61トン、エコシステム秋田に同13本計16・75トンが保管されている。いずれも7月に搬入され、放射能汚染問題の発覚を受けて埋め立てを中断していた。これらの焼却灰からは国の定める埋め立て基準(1キロ当たり8000ベクレル)を超える放射性セシウムは検出されていない。今月7日に焼却灰から1メートルの距離で空間放射線量を測定した結果、小坂精錬秋田市の平常時を上回る1時間当たり0・13〜0・28マイクロシーベルト、エコシステム秋田で同0・24〜0・34マイクロシーベルトだった。
 同社は県などから計画書の承認を受けた上でコンテナを搬出し、鉄路で送り返すとしている。【野原寛史】

毎日新聞 11月22日(火)13時5分配信
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