東日本大震災:がれき受け入れ、一転慎重に 38団体、放射能汚染を懸念 /北海道

 東日本大震災で発生したがれきの処理を巡り、当初は受け入れ可能としていた道内市町村・事務組合の49団体うち、38団体が「回答保留」など慎重な姿勢に転じたことが道の調査で分かった。がれきが放射性物質に汚染されている可能性などを懸念しているとみられ、高橋はるみ知事は道内自治体ががれきを受け入れる場合、道独自に現地で検査し、安全性を確認する方針を示した。

 11日に開催された道議会予算特別委員会で、自民党・道民会議の船橋利実氏(北見市)の質問に答えた。

 道は、4月にがれきの受け入れを可能としていた札幌市や苫小牧市など49団体を対象に再調査を実施。11団体は「条件付きで受け入れ可能」と比較的前向きな回答をしたものの、19団体は安全性の基準が不明確なことなどから「回答困難」「回答保留」に転じ、残る19団体も「安全性が確認されていない中では受け入れ不可能」と慎重だった。

 道は個別自治体名を公表していない。【高山純二】

毎日新聞 2011年11月12日 地方版
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20111112ddlk01040342000c.html