(福島県伊達市)IAEA専門家チームが除染後の小学校を視察「ごみ扱えない」と市長訴え

 東京電力福島第1原発事故に伴う除染について、日本政府に助言するため来日中の国際原子力機関IAEA)の専門家チームは10日、福島県伊達市で除染を終えた小学校を視察、仁志田昇司市長から効果の説明を受けた。

 市長は「校庭の表土を削り取ったことで放射線量が約10分の1になった。プールは放射性物質が含まれていたため排水できなかったが、除染して排水できた」と説明。体育館裏に仮置きされた、袋に入った除染ごみを見たチームの一人が「放射線量の低いごみは、通常のごみと同様に回収して処理できないのか」と尋ねると、市長は「放射性物質を含むごみについては法的な枠組みがなく、現時点では扱えない」と訴えた。

 チームは、線量が高く特定避難勧奨地点に指定された世帯がある同市霊山町でのモデル事業や、飯舘村で農地の実証試験の現場も視察した。


msn産経ニュース 2011.10.10 19:37
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111010/trd11101019440014-n1.htm