(静岡)細野大臣 がれき広域処理で要請

東日本大震災で出たがれきを被災地以外の自治体で受け入れる広域処理を進めるため、細野環境大臣は受け入れの意向を示している静岡県島田市を訪れ、市長や住民らにあらためて協力を要請しました。

被災地のがれきをほかの自治体で受け入れる広域処理を巡っては、放射性物質への不安から、東北地方以外で受け入れているのは東京都だけにとどまっています。細野環境大臣は、岩手県のがれきを受け入れる意向を示している静岡県島田市を訪れて桜井市長と会談し、改めて協力を要請しました。これに対し桜井市長は、反対のメールが1日に5、60件、来ていることを明らかにしたうえで、「私の気持ちは変わっておらず、早い時期に決断したい」と述べました。また、細野大臣は住民との会合にも出席し、「がれきの安全については国が責任を持つと断言する。島田市が前に進むことで日本が変わるかもしれない」と述べ、理解と協力を求めました。このあと桜井市長が記者会見し、試験的にがれきを受け入れて処理過程を公開し、問題がないことを確認したうえで、正式な受け入れを表明する考えを明らかにしました。細野大臣は記者団に対し、「この問題は近道があるとは思っていない。きょうに限っては手応えを感じたが、これからも不安を持っている人たちに丁寧に説明していきたい」と述べました。

12月24日 22時12分 NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111224/k10014885101000.html