東日本大震災:汚染がれき一時保管、「大沢地区」に地元反発 平泉町で説明会 /岩手

風評被害を懸念

 平泉町は2日夜、東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムに汚染されたがれきや土壌などの一時保管場所に関する住民説明会を開いた。町は大沢地区の廃棄物処分場跡地を候補地に挙げて安全対策などを強調したが、地元住民の反発は強く、話し合いは平行線に終わった。
 町によると、処分場跡地内の一角に、100平方メートルの構造物を2カ所設置する。
 長さ2メートル、奥行き1・4メートル、高さ1メートルのU字鋼を逆さにして縦4個、横6個を並べ、コンクリート壁とともに放射線を遮蔽(しゃへい)する構造で、U字鋼の中に汚染廃棄物の入った袋を詰める。
 町は説明会で、「民家から600メートル離れており、構造物も強固だ」と理解を求めたが、住民からは「世界遺産である毛越寺の近くで、風評被害になる」「子供たちが危険にさらされる」などと反対の意見が相次いだ。
 町は専門家にアドバイスを要請するなど、さらに対応を検討する考えを示した。【湯浅聖一】

毎日新聞 12月4日(日)11時17分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111204-00000040-mailo-l03