(福島県)がれき438万トン 汚泥1万6000トン 最終処分滞る

 県内のがれきと汚泥の最終処分は一向に進んでいない。放射性物質に汚染された廃棄物が持ち込まれることに反対する処分場周辺の住民と行政側の話し合いは膠着(こうちゃく)状態が続いている。

 がれきは推計で約438万トン発生し、約155万トンが仮置き場に搬入された。市町村はリサイクルしてがれきを減らす方法も模索しているが、業者との協議は難航している場合がほとんどだという。

 汚泥は県内の下水処理場に合わせて約1万6千トンが仮置きされたままとなっている。国見町の県県北浄化センターでは汚泥が異臭を放ち、住民が早急な対応を県や国などに求めている。県はセメントの原料として汚泥を再利用したい考えだが、引き取る業者は見つかっていない。

2011年11月14日 福島民報
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/11/post_2435.html