「何で首相出てこない」石原都知事、災害がれきで批判 放射能汚染がれきとの違い説明求める

 「がれきの問題で野田(佳彦首相)は何で出てこないんだ。自分の言葉で言ったらいいんだよ」

 東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)の広域処理を東北以外で唯一、受け入れている東京都の石原慎太郎知事は8日、川崎市内で記者団にこう語り、原発事故での放射能汚染のおそれがあるがれきと一般のがれきの違いについて、国民向けの説明がない首相を批判した。

 同市で開かれた首都圏の知事と政令市長による「9都県市首脳会議」後に語った。

 同会議では災害がれきについて、原発事故による放射性物質を含む廃棄物と混同されるなど「勘違いがある」(上田清司・埼玉県知事)として、首相や細野豪志環境相に記者会見などで違いを強調するよう求める声が続出。9都県市として国に区別の明確化を求める声が相次いだ。

 都は今月開始した岩手県宮古市がれき処理で、同市からの搬出前に放射線量を測定。7日搬出分まででゼロから基準値(0・01マイクロシーベルト)の5分の1に収まっているが、受け入れ反対の声が相次いでいる。

 石原氏は記者団に「ぶらさがりは生で話すわけだから親近感や信憑性(しんぴょうせい)がある」とも語り、ぶらさがり取材に対応しない首相を「結局ある意味無能なんじゃないの? 低姿勢かなんか知らんが」と批判した。

産経新聞 11月8日(火)16時14分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111108-00000547-san-soci