高濃度焼却灰ごみ処理施設再稼働 一般ごみ増で「苦渋の決断」 千葉・柏

 千葉県柏市は、一般ごみを処理する際に高濃度の放射性セシウムを含む焼却灰が生じるとして、約2カ月休止していた最新鋭の処理施設を9日から再稼働させる。市内の別の施設の能力が追いつかず、処理しきれない一般ごみなどが急増したためで、「一時保管する灰の量は増えるが、やむを得ない」(市関係者)との苦渋の判断だ。

 柏市によると、再稼働する施設は、南部クリーンセンター(CC)。焼却灰を圧縮して量を減らす工程などでセシウム濃度が高まり6月に国の基準で埋め立て処分ができる1キログラム当たり8千ベクレルを大幅に上回る7万800ベクレルの最大値が検出された。

 当初は、敷地内に焼却灰を一時保管して操業を続けたが、保管場所の余裕がなくなってきたため、9月7日から稼働を休止。焼却灰が8千ベクレル以下に抑えられる旧設備の北部CC(柏市船戸)だけで処理していた。

msn産経ニュース 2011.11.6 16:01
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111106/dst11110616020013-n1.htm