(秋田県)県、震災のがれき処理受け入れ検討 放射能汚染に懸念の声

 東日本大震災に発生したがれきについて、県は21日の9月定例県議会福祉環境委員会で、岩手県沿岸北部から受け入れる方向で検討していることを明らかにした。焼却や埋め立て処理を想定しているが、委員からは「放射能汚染の問題があり、多くの県民が不安を感じている」などと慎重な対応を求める声が上がった。

 県環境整備課によると、岩手県から8月中旬、沿岸北部の洋野町や野田村、久慈市普代村などのがれき処理について打診があり、受け入れを検討。がれきは柱材などの可燃物やコンクリート片、ガラスなどの不燃物で計約13万トンに上るという。両県で受け入れ時期を調整している。

 これまでの県の意向調査に対し、県環境保全センター(大仙市)のほか、秋田市北秋田市など6市と広域市町村圏組合など5事務組合が協力可能と回答。県産業廃棄物協会も処理方法などを検討している。

 ただ、被災地のがれきには放射性物質が付着していることが明らかになっており、処理は進んでいないのが実情だ。

さきがけ on The Web(2011/09/22 08:45 更新)
http://www.sakigake.jp/p/akita/politics.jsp?kc=20110922c