地中から放射能汚染のバケツや瓶…茨城・東海村

 日本原子力研究開発機構は25日、東海研究開発センター原子力科学研究所(東海村)で、放射性管理区域外の駐車場の地中から、放射性物質に汚染された金属製バケツとプラスチックタイル、試薬瓶を発見したと発表した。


 放射性物質は微量で、周辺への汚染や人体への影響はないという。

 同機構によると、東日本大震災で亀裂が入った駐車場の補修工事をしていた24日、地中約1・5メートルで見つかった。バケツ(直径約20センチ、高さ約20センチ)から放射性セシウム294ベクレル、プラスチックタイル(三角形状で1辺約5センチ)と試薬瓶(直径約7センチ、高さ約14センチ)からウラン69ベクレル、110ベクレルがそれぞれ検出された。

 発見場所は1973年から駐車場として使用され、同機構は「駐車場の整備前に埋められたのではないか」とみている。周辺では1立方メートルの袋で約22袋分のプラスチックタイルやレンガ、瓶などが見つかったため、同機構は一時管理区域に設定して立ち入り禁止とし、放射線測定を行う。

2011年8月27日08時33分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110827-OYT1T00132.htm