宮城県のがれき処分場計画に住民反発

 宮城県が震災で出たがれきの最終処分場を設置する計画について、予定地周辺の住民が反発しています。
 宮城県気仙沼市本吉町の小泉地区に気仙沼市南三陸町のがれきを集め、最終処分する計画です。しかし、およそ80ヘクタールあるこの土地は水田や住宅地が含まれる民有地で、地権者や周辺住民は計画に強く反発しています。

 21日夜に開かれた宮城県の説明会。地元住民200人あまりが出席しました。

 「いろんなものを持ってきたら、死ねと言うのと同じじゃないですか」(住民)

 宮城県は現在、気仙沼市南三陸町に40か所ある仮置場でがれきを積み上げています。計画では、こうしたがれきおよそ150万トンを新たに造る1か所の処分場に集め、今後3年をメドに分別・焼却する方針です。21日夜の説明会では、最終処分場予定地の周辺住民から環境の悪化を心配する声など反対意見が相次ぎました。

 「正直言います、貸しません。白紙撤回して帰ってください」(地権者)
 「住民をないがしろにして強制するつもりはございません。犠牲になるみなさま方には迷惑をかけない対応をしていきたい」(宮城県の担当者)

 宮城県は来月にも処分場の造成に入りたいとしていますが、住民の反対は根強く、がれきの処分そのものが遅れる心配も出てきました。(22日11:39)

2011年6月22日(水) 13時16分 TBSニュース
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/shinsai2011/tbs_newseye4757335.html