長野の脱水汚泥から放射性セシウム検出

 長野市環境部は22日、市衛生センター(川合新田)のし尿や農業集落排水の脱水汚泥を7日に採取し検査した結果、1キロ当たり34ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。また、16日に市清掃センター(松岡)で採取した焼却灰の飛灰から同169ベクレル、主灰から同10ベクレルの放射性セシウムを検出した。

 衛生センターでの検査は3回目。放射性セシウムが検出されたのは初めてで、同センターは「農集排に雨水が混じった可能性がある」としている。清掃センターの焼却灰の検査は6回目。11月の前回に比べ、飛灰で6ベクレル、主灰で5ベクレル下回った。

 同部は、22日午前に天狗沢最終処分場(篠ノ井)と清掃センター敷地内の地上1メートルで空間放射線量を測定した結果も発表。測定は5回目。同処分場の最大値は平均で毎時0・09マイクロシーベルトで11月の前回と同じ。同センターの最大値は、平均で前回を0・002上回る同0・08マイクロシーベルトだった。

 同部は、いずれの値についても「健康に問題となるレベルではない」としている。

2011年12月23日掲載 信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/eastjapan_quake/2011/12/post-1652.php