広域処理 焼却のみで戻す選択肢も

東日本大震災で発生したがれきを、被災地以外で処理する広域処理がなかなか進まない現状を受けて、細野環境大臣は、被災地以外の自治体で焼却だけを行ってがれきの量を減らしたうえで、再び被災地に戻して埋め立てをするという選択肢も含め、協力を求めていく考えを示しました。

これは細野環境大臣が、27日の閣議のあとの記者会見で明らかにしたものです。被災地のがれきを、被災地以外の自治体で受け入れる広域処理を巡っては、放射性物質に対する住民の不安や最終処分場の不足から、東北地方以外で受け入れているのは東京都だけにとどまっています。こうした現状を受けて、細野大臣は会見で、「基本的には受け入れをしていただく自治体には、最終処分も含めて地元でやっていただきたい」としながら、「最終処分場を持っていない自治体もあり、逆に被災地の自治体の中には、最終処分については、みずからやるという判断を示している所もある」と述べ、被災地以外で焼却だけを行って、がれきの量を大幅に減らしたうえで、再び被災地の自治体に戻して埋め立てを行うことも認める考えを示しました。環境省は、こうした選択肢も含め、被災地と被災地以外の自治体との広域処理に向けた調整を進めることにしています。

NHK NEWSWEB 12月27日 13時2分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111227/t10014937241000.html