(大阪)震災がれき 受け入れ反対

市民団体 大阪市長あてに意見書

会見でがれき受け入れの危険性について述べる山本さん(左)ら(大阪市役所で)

 東日本大震災で発生したがれき処理の受け入れについて、放射能汚染に関心を持つ医師や市民らでつくる市民団体「放射能防御プロジェクト」のメンバーらが21日、大阪市役所を訪れ、受け入れを拒否する意見書を橋下徹市長あてに提出した。22日には、松井知事あてにも提出する。

 意見書は、メンバーの医師らが作成し、「政府が問題なしと判断する汚染濃度であっても、総量では府民、関西圏全体に多大な健康被害を起こす」などと指摘。内部被曝(ひばく)は1キロ当たり10ベクレル以下を目指し、すべての食べ物のベクレル表示をするように、提言をまとめた。

 同団体が市役所で開いた記者会見で、メンバーの一人は、「汚染されていない土地、食べ物を確保することがこれからの日本にとって重要。がれき処理で汚染を拡大させてはいけない」と話し、同席した反原発活動をしている俳優の山本太郎さんは「大阪市民の力で防いでほしい」と話した。
(2011年12月22日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20111222-OYT8T00087.htm?from=tw