黒岩知事「撤回考えぬ」、被災地がれき受け入れ/神奈川

 被災地がれきの受け入れを表明した黒岩祐治知事は21日、記者団に対し「撤回は考えていない」と述べ、実現に強い意欲を示した。県庁で開かれた対話集会の後、地元理解が得られなかった場合を想定した質問に答えた。

 知事は前日の県議会での発言について「決めたわけではなく、方針としてこうしたいということを表明した。大前提は地元の理解だ」とあらためて強調。その上で「撤回は考えていない。理解が得られるまで私が責任を持ってお願いする」と述べた。

 対話集会は観光がテーマだったが、急きょ最後の約15分を割いた。知事は「受け入れるのは(法律上は)放射性物質に汚染されていないがれき」と繰り返したが、会場からは「放射性物質が拡散した後では回収できない」などと反対意見が出た。県はがれき受け入れにテーマを特化した対話集会を来月半ばに横須賀市で開催する予定。会場とのやりとりで知事は「私は逃げも隠れもしない。どんな質問も受ける。この国を救うためには神奈川から手を差し伸べないといけない」と熱くなる場面もあった。

カナロコ 12月22日(木)0時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111222-00000005-kana-l14