原発20〜100キロ内の河川は規制値以下 文科省が放射性物質調査

 文部科学省20日東京電力福島第1原子力発電所から半径20〜100キロメートル圏内の河川と井戸水に含まれる放射性物質の濃度の調査結果を公表した。福島県南相馬市の河川水でセシウム137が1キログラムあたり2ベクレル、セシウム134が同1.9ベクレルで最も高かったが、暫定規制値を大きく下回った。

 6〜8月に梅雨を挟んで放射性物質の濃度変化を測定。土壌へのセシウム蓄積量が比較的高い地域を選び、河川水は50カ所、井戸水は51カ所で試料を採取した。

 井戸水の最大濃度はセシウム137の同1.1ベクレル、134の同0.85ベクレルで、ともに福島県本宮市内。ストロンチウムは河川・井戸水で検出されたが微量で、井戸水については原発事故の影響かどうかは確認できなかった。プルトニウムは検出されなかった。

日本経済新聞  2011/10/20 22:14
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