(秋田県)震災がれき、9市町村「受け入れない」 残る市町村の大半慎重

 東日本大震災で発生した岩手県久慈市など沿岸北部のがれきについて、本県全25市町村のうち9市町村が「受け入れない」との方針や意向を示していることが17日、分かった。

 残る16市町村は現在のところ、「検討中」としているが、ほとんどは受け入れに慎重な姿勢。処分場の容量が足りないことや、焼却灰から国の埋め立て暫定基準値(1キロ当たり8千ベクレル)を超す放射性物質が検出された場合の処分方法が、明確に国から示されていないことなどが主な理由となっている。現段階では、受け入れるとする市町村はなかった。

 秋田市の穂積志市長は、14日の会見で「(がれきを焼却した際に)安全かどうかの見極めが難しい」と述べ、現時点では受け入れないとの方針を表明。他の8市町村は、受け入れない意向について「処分場が狭い、またはない」(鹿角市小坂町藤里町八峰町上小阿仁村大潟村)、「処分場が工事中」(北秋田市)、「老朽化により市内分の処理で精いっぱい」(潟上市)などを理由に挙げている。

◆がれき受入れに関する県内市町村の考え
受入れる→無し
受入れ無い→秋田市鹿角市北秋田市潟上市小坂町、上阿仁村、藤里町八峰町大潟村
検討中→大館市能代市男鹿市由利本荘市にかほ市、大仙市、横手市湯沢市三種町五城目町八郎潟町、井川町、美郷町、羽後町、東成瀬村

さきがけ on The Web(2011/10/18 11:08 更新)
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20111018f