東日本大震災:がれき広域処理を環境相「評価」 宮古で

 細野豪志環境相は8日、東日本大震災津波で大きな被害を受けた岩手県宮古市を訪れて山本正徳市長と会談した。東京都による同市の震災がれき受け入れが決まったことについて、細野氏は「被災地の痛みを日本全体で受け止める意味で非常に大きな一歩」と指摘、市や東京都などによる広域処理の取り組みを評価した。

 山本氏は、がれき処理に対する財政支援の充実や「三陸復興国立公園(仮称)」への再編が検討されている陸中海岸国立公園の早期復旧などを求める要望書を提出。細野氏は「浄土ケ浜を復興のシンボルとし、三陸復興国立公園を早期に整えたい」と応じた。

 細野氏は、がれきの集積が進む1次仮置き場や廃棄物の破砕、選別を行う2次仮置き場の予定地を訪問して処理の進捗(しんちょく)状況などを確認。陸中海岸国立公園の浄土ケ浜ビジターセンターも視察した。

 8日午後には岩手県庁と宮城県庁を訪れ、達増拓也村井嘉浩両知事と意見交換する。

毎日新聞 2011年10月8日 12時51分
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20111008k0000e040050000c.html